OPKIX使用者インタビュー(少年サッカー主審 赤石様)

ウェアラブルカメラの可能性と使い方のアイデアを探る OPKIX ONE のご利用者インタビュー。第一回目は、サッカーの指導者の立場から OPKIX ONE を活用する赤石充聰(あつとし)さんにお話をお伺いいたします。

 

ーまずは、OPKIX ONE購入のきっかけをお願いします。

もともとカメラが好きで、子どもの写真や動画を撮っていました。やがて子どもがサッカーを始めたのをきっかけに、成長記録を兼ねて最初はほかの動画対応カメラで撮っていたのですが、どんなに小さなものでもやはり手に持たなくてはいけないサイズの商品が多く、自分がサッカーの審判をやっている時には、いちばん近くにいながら撮影できないというジレンマがありました。そんななか、OPKIX ONEという小型カメラが発売することを知り、すぐに購入したというわけです。

 

ー実際に OPKIX ONE を手にした感想はいかがでしょうか。

ほかのカメラでは少し重く身に付けるのは難しかったのですが、OPKIX ONE は非常に軽く小さく、普段自分が使っているサングラスに付けられるので満足しています。

なかでも実際に使ってみて良かったのが、カメラが非常に広角であること。特にサッカーのようなチーム競技の撮影では幅広い映像が撮影できるので、再生時に全体の状況が見やすく相性ピッタリです。余談ですが、本当に広角で撮影範囲が広いので、最初は映像に自分のサングラスやのフレームが写ってしまっていました(笑)。付ける時は、カメラを前出し気味に付けるのがオススメです。


ー15分という撮影時間はいかがでしょうか。

私が指導している少年サッカーのハーフタイムがちょうど15分なので、こちらもピッタリです。そもそも正式な試合のときには、競技規則で審判も時計以外の装具品を身につけることは禁止されていますので、OPKIX ONE を活用できるのは、あくまで練習試合や練習時間が中心です。

ー試合の撮影より、練習に活用しているのでしょうか。

実は撮影した映像を使った指導のほうが、子どもには非常に効果的です。大人は口で指導すればある程度内容を理解し対応できる部分もあると思いますが、子どもには自分の姿を客観的に見せ、子ども目線で話をすることが大事と思っています。


たとえば「ボールばかりを目で追わず、まわりを見よう」という話をしても、一生懸命に試合をしているときは、大人でも自分の状況がわかってない人が多いでしょう。そんななかでは「できている」「できていない」という話をするより、実際の映像を見るのがいちばん効果的です。

自分の姿を客観的に見ることで、上手い人と比べて自分に足りないもの、できていないこと、自分のクセなどに気づきます。映像も審判の目線だけでなく、選手自身に OPKIX ONE を付けてもらうことで、さらに自分のプレイ中の視野の気づきにもなります。


 


ーOPKIX ONE がスキルアップの一助になっているんですね。

はい。それは選手だけでなく指導する我々にも言えることで、試合や練習が終わったあとはどうしても結果で判断しがちになり、時には主観で話をしてしまうことがあります。たとえば「もっとまわりを見ろ」と指導した選手の視点映像を見てみると、実はこちらが思っている以上にまわりを見ながらプレイしている時があります。そういった指導のかけ違いにもならず、客観的な指導にもこの OPKIX ONE が役立っています。さらに選手の視点映像は新たなスキルの発掘にもなっていて、ほかの選手の様子をよく見ている選手や俯瞰的な視点で動ける選手は中軸のポジションに付ける、などチーム力の底上げにも役立っているというわけです。



ースポーツのIT化が進んでいることに驚きました。

ラグビーやバレーの試合中継でもタブレット端末を活用している場面を見かけますが、私も今はタブレットを活用したコーチングが中心です。スポーツも自分の経験と主観の時代から客観的な指導を取り入れ、進化しているところだと思っています。今後は上手な審判の視点など、自分の審判としてのスキルアップにも活用していきたいですね。何より、選手である自分の子どもの成長を間近で記録する機会を増やしてくれた、このOPKIX ONEもこれからも活用したいと思います。




インタビュアー:辻本雅崇

撮影:Shizuka Sherry